
※チューナーの故障の原因になりますので、FT8などデジタルモードで100W以上の運用をする場合には、最大入力200W以上のアンテナチューナー(RT/RC600など)をご使用頂きます様お願い申し上げます。
事始め
このページは、自作の釣竿デルタループにLDGのRT-100という屋外型アンテナチューナーを組合わせて、HF~6mのマルチバンドにQRVしようという計画から実行までの記録です。
LDG製 RT-100チューナー
しかし、アンテナをどうするか?
我が家は戸建てではあっても、タワーアンテナを建てるスペースなどない。屋根の形状から、ルーフタワーを設置するのも簡単でない。
ハム雑誌やブログなどを読み漁ってみると、アパマンハムの方々がバーチカルまたはデルタループ
+屋外型ATUという組み合わせでQRVされている、という記事をよく見かけます。
みんながやってるならたぶん良いものに違いない、さっそく作ってみよう、ということでスタートです。
まずは、設置スペースを考慮して、エレメント長から検討します。
いろいろ調べてみると、給電点が電圧の腹にならないようなエレメント長としなくてはならないとかで、
0.5λ、1.5λ、2.5λになるのはNGのよう。(理論は省略です)
よく皆さんが製作されているのはエレメント長17mのデルタループ。
参考に、17mのエレメント長で、各バンドの波長との比率を表したものが
表の3段目の数字になります。
周波数(MHz) | 3.55 | 7.05 | 10.1 | 14.1 | 18.1 | 21.1 | 24.9 | 28.1 | 50.2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
波長(m) | 84.6 | 42.6 | 29.7 | 21.3 | 16.6 | 14.3 | 12.1 | 10.7 | 6 |
17m比 | 0.21 | 0.4 | 0.58 | 0.8 | 1.03 | 1.19 | 1.41 | 1.59 | 2.84 |
13m比 | 0.16 | 0.31 | 0.44 | 0.62 | 0.79 | 0.91 | 1.08 | 1.22 | 2.17 |
では、もう少し小さくしてはどうか、と13mで計算してみると、 それが表の4段目の数字になります。電圧腹となるエレメント長は回避できていますね。
40mでの波長:エレメント長比は13mのデルタで0.35と、かなり短縮率が高くなりますが、この違いがどれほど影響するか?
ちなみに40mの市販のセンターローディングのモービルホイップは、 10m(1/4λ):2mとすると、その比は0.2です。 それでも調整と設置がうまくいくと信じられないぐらい飛びますよね?
信じられないぐらいの結果を期待しつつベランダ設置で、できるだけ小さなアンテナで最大限の成果を!と、エレメント長13mで試してみることにしました。
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HISTORY
- 2019/05/21
- 事始め 公開
- 2019/05/22
- マウント部の製作 公開
- 2019/05/27
- エレメントの製作 公開
- 2019/05/31
- チューナー動作 公開
- 2019/06/04
- 総合評価 公開
- 2019/07/22
- エレメントの製作に、バランの追加についての記述を追加
- 2019/08/08
- エレメントの製作に、エレメント長の調整についての記述を追加
- 2019/12/12
- エレメントの製作の、エレメントワイヤーの固定方法を改良
- 2020/01/28
- 数か所表現を見直しました。NEW