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アマチュア無線関連
※チューナーの故障の原因になりますので、FT8などデジタルモードで100W以上の運用をする場合には、最大入力200W以上のアンテナチューナー(RT/RC600など)をご使用頂きます様お願い申し上げます。

マウント部の製作

今回のアンテナは、できるだけ安価に簡単に作ることを目指します。
エレメントは釣り竿にエナメル線かステンレスワイヤーを張ります。ポールに取り付けるマウント部は塩ビ管と足場クランプで組みます。

マウント部を作る

塩ビ管と自在クランプ

まず、材料を買いそろえます。
塩ビ管VP25(内径25mmの塩ビ管)を1m、VP25の90度エルボ×1個、32mm×32mm(お店によっては31.8mmと表記されていることもあります)の"自在クランプ"×2個です。
※注意:自在クランプとは角度が自由に変えられるものです。間違って直交クランプ(固定クランプとも言います)を買わないように気を付けて下さい。
塩ビ管のサイズは今回使用した釣り竿の根元の外径が約25mmですので、それに合わせて選んでいます。 必ず先に釣竿を購入して、その外径を実測して塩ビ管のサイズを決めて下さい(今回、通販のページで竿の外径20mmと書いてあったにもかかわらず、届いてみると根元のプラスチックを外した状態で25mmもありました)。 そして自在クランプのサイズ32mmとは塩ビ管VP25の外径に合わせて選んでいます。
※注:普通に足場用として販売されているクランプは、足場用単管の直径48.6mmに適合するもので、今回のような小径の塩ビ管には使えません。こちらも購入時にサイズを間違わないようにご注意ください。

材料の加工

塩ビ管を切断します

水抜き穴

塩ビ管を釣り竿を差し込む部分30cm×2本、支持部分40cm×1本に切り出します。
90度エルボの頂点に水抜き穴を開けます。あまり大きな穴を開けると強度が落ちるので、3mmぐらいの大きさにしておいた方が良いと思います。


組み立てる

塩ビ管とエルボを接着

組み立てた状態

90度エルボに30cmに切った塩ビ管を接着します。
V字になった塩ビ管に40cmの塩ビ管を、自在クランプで固定します。左右均等の位置になるよう注意して下さい。 ここで左右均等にしておかないと、ポール上に据え付けた場合に傾いてしまいます。

釣竿の選定

グラスファイバー釣竿

釣竿の先端

エレメント部材として、グラスファイバーの釣り竿を用意します。
今回はエレメントの総長を13mとしたいので、マウント部を直角にした二等辺三角形の斜辺部分は約4mになります(計算は次ページ参照)。
しかしここで短絡的に4mの竿を買ってはいけません。釣竿の一番先端の段は細く柔らかく、エレメントワイヤーを張ったときに大きくしなってしまうので、この段は使いません。 なので、先端を取り除いて4m確保できるよう、ワンサイズ長い4.5m程度の竿が必要です。
今回の釣竿はYahoo!ショッピングで購入しましたが、amazonでも同様の商品が出ています。もし似たような長さでいくつかの商品が出品されているときは、 段数が少なくて、一段当たりの長さが長いものを選んで下さい。釣り竿アンテナはどうしても長期間屋外に設置したままにしていると、各段の差し込みが緩んですっぽ抜けてしまいますので、少しでもそのリスクを低減するためです。

釣竿の加工

キャップを線状に溶かす

キャップを取り外す

ほとんどの釣り竿は、根元の部分がプラスチックのねじ込みキャップになっていて、入れ子になった各段が抜け落ちないようになっています。このために直径が大きくなってしまい、 そのまま差し込むには太い塩ビ管が必要になります。しかし軽量化のため、できるだけ細い塩ビ管を使いたいので、キャップを何とか取り外してやります。
ここではキャップを半田ごてで線状に溶かし、取り外す手がかりを作ります。
溶かしたラインにマイナスドライバーを差し込むなどして、キャップを取り外します。
ちょっとした手間ではありますが、ここで塩ビ管をワンサイズダウンできるか否かは、重量への影響が意外に大きいのです。 最終的にデルタループをポール上に設置した時の安心感が全然違います。

マウント部を取付ける

支持ポールに取り付け

V字に組み立てたマウント部分を、クロスマウント金具などで支持ポールの先端に取り付けます。
テレビアンテナ用のクロスマウント金具で十分ですが、ここではグラスファイバー製のデベマウントを使用しています。 デベマウントはサイズのバリエーションが非常に多いので、必ず支持ポールと塩ビ管の直径を実測してそれに見合うものを購入して下さい。
次は広い場所で、実際にエレメントワイヤーを張ってみて長さを確認します。

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