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アマチュア無線関連
※チューナーの故障の原因になりますので、FT8などデジタルモードで100W以上の運用をする場合には、最大入力200W以上のアンテナチューナー(RT/RC600など)をご使用頂きます様お願い申し上げます。

チューナー動作

アンテナが完成したところで、さっそくLDGのRT-100アンテナチューナーと各機器を接続し、動作を確認します。

コントローラー(RC-100)を設置する

コントローラー操作面

室内の適当な場所にコントローラーRC-100を置きます。このコントローラーは、チューナー本体のRT-100に制御電流を送る役割をしています。
国産のATUとの大きな違いは、給電線の同軸ケーブルに制御電流を乗せるので、制御ケーブルを別に敷設する必要がないことです。これはお住まいの住宅事情で、壁貫通するケーブルを極力減らしたい場合に非常に有効です。 そして、コントローラー部は非常にコンパクトなので、置き場所に困ることはありません。 ただ電源の入切と、強制チューンの際にスイッチ操作をしますので、手の届く範囲に設置するようにします。

コントローラー(RC-100)を接続する

コントローラー背面

コントローラー背面の「Tuner」と表示されている端子と、屋外のチューナー本体の「Radio」と表示されている端子を同軸ケーブルで接続します。
コントローラー背面の「Radio」と表示されている端子と、無線機のアンテナ端子を同軸ケーブルで接続します。
コントローラー背面の「Power」と表示されている端子に、12V電源を接続します。(電源プラグ付きのケーブルが製品に添付されています。または同じプラグサイズのACアダプターを別に購入します。)

ATUの使用条件

コイル焼損

入力:0.1~100W(SSBおよびCW)、30W(デジタルなど連続100%出力するモード)
電源:12VDC、500mA(コントローラーに供給)
送受信周波数:1.8MHz~54MHz
使用可能インピーダンス:4~800Ω(50MHz帯は16~150Ω)
対応アンテナ形式:ダイポール、バーチカル、ビームその他同軸給電アンテナ(別売りのバランを使用して、ロングワイヤーにも対応)
※過大な入力は絶対に避けて下さい。特に最近流行のデジタルモードでのオーバーパワーはATUに重大なダメージを与えます。
写真は、過大入力によって焼損したRT-600の内部です。コイルの一つが過熱によって変色しています。見た目からすると軽傷と思われるかもしれませんが、実はコイルだけでなく数個のリレーが破損して全く動作不能に陥っています。
100W機を使って100Wでデジタル通信をやっている、という話をTwitterなどで見かけることがありますが、定格の100%出力での連続送信は想像以上にリグへの負担が大きく、ATUだけでなくリグ内部の焼損事故につながることもありますので、十分注意して下さい。

ATUを使ってみる

自身が免許を受けている任意の周波数で、AMまたはCWで連続送信します。
※この際、必ず10W程度に出力を絞って下さい。同調回路に負担がかかり、最悪焼損するなど重大なダメージを負います。
ATU内の回路が、適切な同調点を探してチューニング動作を開始します。 チューニング中は、アンテナのマッチングが安定していませんので、出力計やSWR計の指示値がかなりふらつきます。
チューニング動作が終了すると、SWRの値が安定します。それまで絶対に送信出力を上げないで下さい。
一度同調を確立すると、その設定をATUが覚えこみ、周波数を切り替えて送信する度、瞬時に同調します。
※瞬時ではあっても、チューニング動作中はマッチングが確立していませんので、周波数を変えて初めて送信する際は出力を抑えて下さい。
ちょうどこの記事を書いた直後に、リグ連動するコントローラが発売されています。
コントローラの「Tune」ボタンを押すと、低出力で一瞬送信し、ATUの同調をとってくれるものです。 この「低出力で一瞬送信する」操作を、周波数を変えるたびに行うのが意外に面倒なのです。屋外型のATUを使ったことがある方なら、その便利さをすぐにご理解頂けると思います。

強制チューニングをする

SWRが3付近で高止まりするなど、同調が不完全なのにチューニング動作が始まらない場合があります。 この場合は小さい出力で送信しながら、コントローラーの「Tune」スイッチを2秒以上押し続け、離します。
すると強制的にチューニングが始まり、適切な同調点で停止します。
このATUはSWR値が1.7以下になるようチューニング動作をします。周波数によっては限りなく1.0に近い状態で同調する場合もありますが、 上限の1.7付近でチューニングを停止する場合もあります。

送信中にSWRがふらつく、SWRが下がり切らない

回り込み対策の例

チューニング動作が完了して、一旦SWRが適切な値に落ち着いたにも関わらず、出力を上げて送信を始めるとSWRが高くなってしまうことがあります。 まず考えられるのは、送信機からの回り込みです。電源ケーブルにクランプコアを取付けたり、同軸ケーブルにコモンモードフィルタを挿入することで改善することがあります。
特定の周波数でSWRのふらつきが目立つ、また毎回チューニングに時間がかかるという場合は、ATUの能力が追い付かず、マッチングを取り切れていないことが考えられます。 このような現象が見られる周波数帯では使用しないようにするか、マッチングできるようエレメントの長さを調整して下さい。
例えば21MHzの下の方ではチューニングが早いが、上の方ではなかなか同調しない、ということがあります。その場合、エレメントを数センチ切ってみて、同調しやすい周波数帯を持ち上げてやることにより、動作が改善することがあります。

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